不正出血とは

不正出血とはイメージ周期的な月経以外に、不規則な出血がある場合を不正出血と言います。この不正出血には、機能性子宮出血と器質的子宮出血という二つの原因があります。

機能性子宮出血について

排卵に異常がある場合、不正出血がよく起こります。具体的には、排卵していなかったり(無排卵性出血)、排卵するのに時間がかかってしまったりする(遅延排卵)場合などです。このような出血は、卵巣機能が不安定でホルモンのバランスが崩れたことで起こる出血であり、内性器に異常がみられないことから機能性子宮出血と言われています。

この場合は、ホルモンの異常による出血が原因ですので、まずホルモン剤を用いて出血を止めます。そして排卵を再開させる根本的な治療を行う必要があります。

器質性子宮出血について

子宮にポリープがあったり、子宮筋腫、クラミジアによる炎症、子宮がんなどを発症すると不正出血の原因となることがよくあります。このように臓器・組織の形態的な異状による出血のことを器質性出血と言います。

器質性出血も周期的な月経以外に不正出血が頻繁に起こります。この出血を止めるには、原因となっている疾患をきちんと治療しなくてはなりません。

速やかにご受診を

不正出血には2つの原因がありますが、どちらの原因によるものかは、実際に診察してみないと判断できません。

受診により容易に診断がつき、不正出血による治療もそれほど困難ではありません。不正出血を繰り返すようであれば、速やかに受診されることをおすすめします。